赤穂緞通について

赤穂緞通は、兵庫県赤穂市の無形文化財に指定されている木綿の手織り絨毯です。児嶋なかさんという一人の女性が織機の構造から仕上げまでの一連の技術を、約30年をかけて試行錯誤しながら考案し、明治7年に京都・大阪方面に向けて営業化したものです。

《赤穂緞通の特徴》
・織機:通常の織物と同じ水平機をを使用します。
・握り鋏:“摘み”の作業がしやすいよう、刃の反った鋏を使用します。
・赤穂緞通ではペルシャ結びを採用し、狭糸(はせいと|パイル糸)をはせていく作業です。一畳敷を制作するためには、199目×385段で76,615回のペルシャ結びをすることになります。
・赤穂緞通には、筋摘み、地摘み、仕上げ摘みという作業工程があり、これが赤穂緞通最大の特徴です。筋摘みは文様の際に鋏を入れ際立たせる、地摘みは狭糸を5~7mmほどに均等に切り揃える、仕上げ摘みはさらに文様を際立たせるために再度文様の際に鋏を入れる作業です。

「弥生工房 集い」の歩み

「弥生工房 集い」は、赤穂緞通の伝統をつなぐことを目的とし、作品制作、後進の育成、古緞通の展示などを行っている工房です。平成3年に赤穂市教育委員会がこの伝統技術の存続を目的に開催した「赤穂緞通織り方技法講習会」に第1期生として参加した根来 節子が令和2年に開設しました。 

《展示・事業活動》
- 2013年 赤穂アクションプログラムにて坂越浦会所における「赤穂緞通楽しむ会」に参画
- 2015年 文化庁親子伝統教室事業 綿つくり体験を実施
- 2016年 神戸トア・ギャラリーにて、石立 雅子氏と「二人展」を開催
- 2017年 兵庫県立赤穂高等学校 定時制にて、総合的な学習の時間の授業を開始(継続中) 

- 2018年 赤穂西中学校主催「トライやるウィーク」の指導を開始(継続中)
- 2019年 神戸トア・ギャラリーにて、石立 雅子氏と第二回「二人展」を開催
- 2023年11月 工房展「赤穂緞通弥生工房 つなぐ つなげる 伝統技術」を開催

代表・根来 節子(Negoro Setsuko)

- 1991年 「赤穂緞通織り方技法講習会」を第1期生として受講
- 2002年 弥生工房を設立

- 2007年 赤穂緞通生産者の会を設立 初代会長を務める / 赤穂緞通生産者の会 兵庫県伝統的工芸品に指定

- 2013年 伝承後継者育成のための技術指導を開始。神戸市より、阪上 梨恵さんが入房。技術指導を開始(2018年3月修了)

- 2020年 弥生工房 集いを開設
- 2022年 大分県より、廣津 真由さんが入房。技術指導を開始(2024年3月修了)
- 2024年 東京都より、吉田 愛さんが入房。技術指導を開始

《受賞歴》
- 2016年 第45回 日本伝統工芸近畿展 入選題「採光」
- 平成29年度 全国伝統的工芸品公募展 入選題「ハーモニー」
- 2018年 第47回 日本伝統工芸近畿展 入選題「架け橋」
- 2023年 第52回 日本伝統工芸近畿展 入選題「牡丹」

※ 作品の閲覧はこちらから

「弥生工房」の取り組み

①作品製作
②展示会の開催(不定期)
③見学・体験希望の受け入れ
④後継者育成のための技術指導
- 阪上 梨恵さん(2018年3月修了)
赤穂緞通 六月 を赤穂にて開設
- 廣津 真由さん(2024年3月修了)
赤穂緞通 讃月 を大分・中津にて開設

- 吉田 愛さん(2024年1月より研修中) 
⑤自治体や教育機関との連携